自分がアレルギー性なのかを調べるには
アレルギー性か調べる
喘息はアレルギー性疾患と思っている人も多いです。子供の喘息のほとんどがアレルギー性によるものです。
しかし、成人の喘息は、アレルギー性のものと、アレルギー性でないものとがあることがわかっています。
そのため成人の喘息は、治療時にアレルギー性なのかを調べる必要があります。
また、アレルギー性の喘息の場合は、炎症の改善の他にも、原因物質のアレルゲンを特定して、除去する必要があります。アレルゲンとは、ハウスダスト、花粉、ダニの死骸、髪の毛、フケなど様々なものがあります。
成人の喘息は、運動した後や冷たい空気のときに起こるケースがあります。
また、あまり知られていないですが、成人の喘息ではアスピリンなどの鎮痛剤が原因で、激しい発作を起こすものもあります。(鎮痛剤には、喘息発作を起こしにくい種類もあるので、服用する際は医師に相談してください。)
この症状は「アスピリン喘息」と呼ばれてています。喘息患者の10%程度がアスピリン喘息に該当します。アスピリン喘息は30~40歳に発症することが多いです。
鎮痛剤以外にも風邪薬などでも、同様の発作を起こすことがありますので、今までに鎮痛剤や風邪薬などで軽い発作を起こしたことがある人は、とくに注意する必要があります。
アレルギー性の喘息は、子供の場合は約90%になりますが、成人の場合には60%です。
喘息の合併症や似た病気
喘息は、他のアレルギーが関係している病気、気管支とつながっている鼻や副鼻腔の病気などが合併症となる可能性がある事がわかっています。
・アレルギー性鼻炎
喘息は他のアレルギーが関係している病気を合併する事が多くあります。
その中でも「アレルギー性鼻炎」は最も多いとされていて、小児だと約5割、成人だと約6割の喘息患者が併発しています。
喘息では気管や気管支の下気道に炎症が起きるのに対して、アレルギー性鼻炎では鼻腔や咽頭など上気管に炎症が起きます。
それぞれに合った薬物治療が必要となります。
・副鼻腔炎(蓄膿)
副鼻腔という鼻の周りにある骨に囲まれた空洞に炎症起こる病気です。鼻汁や傷みの症状があります。喘息患者の40~60%は副鼻腔の異常がみられるとされています。
特に、「アスピリン喘息」の場合は副鼻腔炎や鼻茸(はなたけ)を合併している事が多くみられます。
・アトピー性皮膚炎
良くなったり悪くなったりを繰り返し、長期間続く皮膚炎です。皮膚にかゆみのある湿疹の症状があります。
乳幼児期の喘息や「アトピー型喘息」の患者に合併する事が多くみられます。
咳や痰の症状が出ても喘息とは限りません。同じような症状で紛らわしい病気は多く存在します。
・咳喘息
痰に苦しんだり、息苦しさや喘鳴(ぜんめい・呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューという音が出る)の症状は無く、咳だけが長期間続く病気です。喘息と同様に、咳は夜中から早朝に出やすい特徴があります。
・アトピー咳嗽
咳喘息と同様に、痰や息苦しさや喘鳴の症状は無く、咳だけが長期間続く病気です。咳喘息との違いは、β2刺激薬の治療に効果がありません。
・COPD(慢性閉塞性肺疾患)
気道の炎症や肺胞という肺の中の袋状の組織が破壊される事が原因で、呼吸が十分にできなくなってしまう病気です。
タバコの喫煙が主な原因とされていて、安静時にも発作が起こる喘息とは違い、体を動かした時に息苦しくなる特徴があります。
喫煙による慢性気管支炎や肺気腫が「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」と呼ばれます。
・百日咳
「百日咳菌」の感染症で、激しい咳が1ヶ月以上続く病気です。乳幼児に3種混合のワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風混合ワクチン)の予防接種が行われています。
近年では大人の百日咳も増えていて、治療には抗菌薬が用いられます。
・感染後咳嗽
風邪をひいて治っても、咳だけが長期間続く病気です。根本的な治療法は無く、自然治癒力で回復を待ちます。咳止め薬を使用する場合もあります。
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